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『鍛治舍語録』




春のセンバツ高校野球で鮮烈な印象を残した熊本・秀岳館高校。初のベスト4進出、その快進撃を支えたのが、“異色の監督”鍛治舎巧(かじしゃ・たくみ)監督でした。


NHKの高校野球中継でおなじみの名解説者として知られた彼ですが、その素顔は超がつくほどの実力派。甲子園経験者であり、早稲田大、社会人野球監督、パナソニックの専務役員、さらには石川遼のメンタル指導に携わるなど、多彩すぎる経歴の持ち主です。


そんな彼が60歳を過ぎて、名門企業の役員から高校野球の監督へ――「勝利至上主義だ」との批判も浴びつつ、3年でチームを日本一にするという大胆な目標を掲げ、選手と共に日々の努力を重ねました。


その姿勢は「鍛治舎語録」として話題を呼びます。


たとえば――


「頑張って成果が出れば自信になる。頑張らず成果が出ないと悔いが残る。頑張って成果が出なくても失敗が残る。失敗は若者の特権だ。」


「そこまでやるか、そこそこやるか。入り口でいいことを言っても、出口が大事。」


そして、敗戦後の選手にかけた一言――


「がっぷり四つで負けたら仕方ない。夏に向けてのスタートだ。」


甲子園をただの“野球の舞台”ではなく、“人を育てる道場”とする彼の野球観は、現代の高校野球に一石を投じました。


そんな彼の名言の中で、今なお多くのファンの心に残るのがこの一言です。


「負けたチームも上を見て また頑張ってほしいですね。

空は曇ってても 太陽はなくなりませんからねぇ」


曇り空の向こうに、未来を信じる。

鍛治舎監督の言葉は、野球少年だけでなく、人生を戦うすべての人の背中をそっと押してくれるようです。

 
 
 

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